犬と暮らす

犬と暮らすために役立つ情報を掲載。


犬のしつけ


●「しつける」という事
「しつけ」とは「飼い主の都合のよい犬に育てる」ことではありません。では、しつけとは何でしょう?それは、飼い主と犬との「信頼関係を築く」ためのものであり、お互いが気持ちよく暮らすためのコミュニケーション手段ではないでしょうか?
飼い主は犬の習性・気持ちを理解するように努め、その上で飼い主として、犬に気持ちを伝えることがしつけなのです。
例えば「吠える」「噛む」などの問題行動は人間からすると大問題!しかし、犬にとっては元来、持ち合わせた習性であり意思表示のひとつなのです。その行動にはすべて理由があります。
「しつけ=犬を服従させる」という悪いイメージを抱くかもしれませんが、犬にとってはそうではありません。
犬は本来、「群れで行動し、群れで暮らす」という習性を持っています。群れには必ずリーダーがいて、他の犬たちはリーダーに従い行動します。リーダーの指示に従うことで危険を回避し、リーダーの判断で安心して暮らせるのです。
さて、これを現代の人間社会に置き換えると「群れ=飼い主と犬」であり「リーダー=飼い主」となるわけです。
犬は人間社会の中で生きていかなければなりません。生きていく為には、ルールを学ばないと様々な危険に遭遇します。しつけは飼い主の義務であり、犬が幸せに暮らすために必要なことなのです。
犬もあなたに服従することで、リーダーを得て、安心感して生活できるのです。もし、この関係が壊れてしまうと、犬は誰がリーダーか分からなくなり大きなストレスを抱えてしまいます。

 

柴犬 小梅 しつけ

 

●犬の気持ち
「うちの犬がしゃべれば、お互いの気持ちを知ることができるのに」と思ったことありませんか?でも、残念ながら犬はしゃべりません。
そのかわり、しぐさや鳴き声を使って自分の気持ちをで表現します。
初めは、なかなか分からないかもしれませんが、一緒に暮らしていくと、犬の行動に一定のルールがあることに気がつくはずです。特に、声色・しっぽ・耳の動きに注目しましょう。

○うれしい時
しっぽを振り、耳を立てます。
はねたり、回ったりと全身を使って表現します。

○怖いとき
しっぽを後ろ足の間に巻き込み、体を小さく丸めます。
はいつくばった姿勢になり、身体が震えることも。

○遊んでほしいとき
頭を下げ、前足を伸ばして腰をあげしっぽを振ります。
飼い主に顔(鼻)をこすりつける事もあります。

○怒ったとき
鼻先にシワをよせ、牙をむき出します。
体勢を低くして、「ウーッ!」とうなり声を出します。

○服従の姿勢
仰向けになり、お腹を見せます。

○悲しいとき
しっぽをさげ、「ク〜ン、ク〜ン」と鳴きます。
空腹の時も、この仕草をします。

○犬のあいさつ
他の犬に出会った時に、お互いにお尻の臭いを嗅ぎあいます。

 

柴犬 小梅 お座り

 

●しつけの方法
しつけには「この方法が一番!」という確実な方法がありません。
犬種によっても違いますし、性別や性格によってもそれぞれに違いが出ます。場合によっては、きつく叱らないといけない時もあるでしょうし、褒めてしつける方がよい場合もあります。
まずは、その犬の犬種・性格にあった方法で信頼関係を築くように努めましょう。

○その場でしつける
犬が正しい行動をしたら、すぐに褒める。声をかけ、体をなでて喜びを伝えましょう。逆に悪いことをした場合も同じように、すぐに叱りましょう。行動の直前もしくは直後でないといけません。そうしないと犬は、何で叱られたのか理解できません。

○同じ態度
犬をしつけるのも、人間をしつけるのも同じです。いけない事をしたらしかる、良い事をしたら褒める、一貫した態度で接しましょう。
「昨日は褒められたのに、今日は怒られるの???」これでは、犬も困ってしまします。
「ダダをこねれば無理が通る」ことを犬が学習してしまうと、リーダーの指示に従わず、しつける事が難しくなります。

○わかりやすく
犬のしつけは、分かりやすいことが基本です。その場でしつける事はもちろん、抑揚をつけ、犬に分かりやすくしつけることが大切です。失敗をしたからといって、感情に任せて叩いたりしてはいけません。人間もそうですが、激しく怒鳴られたりすると動揺して、何で怒られたか分からなくなってしまいます。
あまり酷く叱り続けると、飼い主に対し不安感を抱き信頼関係を結ぶことができなくなることも。
噛みつく犬やムダ吠えのひどい犬も、飼い主が原因を作っている事が多いのです。人間と違い言葉が通じないので根気も必要です。
繰り返し、根気強くしつけることも大切。よく「うちの犬は全然、言うことを聞かなくてダメなのよ〜」と言う飼い主がいますが、それは「犬がダメ」なのでなく「リーダーである飼い主の指示が悪い」ということ。飼い主のしつけが悪いと、犬も安心して生活できません。
「可愛がる」と「甘やかす」を間違えないことも重要です。

 

しつけ教室

 

○専門家に相談してみる
犬が幸せに暮らせるかどうかは、100%飼い主に委ねられています。
大切な愛犬があなたのせいで、日々、ストレスを感じて暮らしているとしたら…。やはり、それは悲しいことですよね。
初めて犬を飼う人は、色々と不安もあると思います。でも、しつけて行くうちに愛犬との信頼関係を築いていくのはとても素敵な事。
愛犬はあなたの事をリーダーとして慕い、あなたもより愛犬に愛情を感じるはずです。しかし、根気よくしつけていても上手くいかない事もあるでしょう。そんな時は専門家に相談するのがオススメです。
各自治体で「しつけ教室」や「しつけ相談」を行っているところもあり、動物病院などで定期的にしつけ教室を開催しているところもあります。もちろん、しつけ教室や訓練所などを利用するのもいいかもしれません。参加するときは「愛犬がしつけてもらえる」と考えず、「犬と一緒によい関係を築く」という気持ちで参加しましょう。専門家のテクニックを目の当たりにして、自分のダメ飼い主ぶりを見せつけられるかもしれまんが、これも可愛い愛犬のため。
犬だけに期待するのではなく、飼い主も一緒に成長していくことが大切です。

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